HYXIAシリーズの開発ものがたり。
今から6年くらい前、弊社が開発・販売している人工炭酸泉製造装置 炭酸くんで血行障害の治療をしているドバイの病院を視察に行きました。
そのとき案内してくださった方から、「ドバイの王様の持ち馬が、世界最高額の賞金で有名な「ドバイワールドカップ」で優勝した話を聞きました。
その馬は日本の馬だそうです。
勝因を聞かれると、「競走馬に水素水を飲ませた」と答えたそうです。
聞いた話なのでどなたが答えたかはわかりませんが、相当有名な話だそうでした。
「飲ませるだけでなく、馬を水素のプールで水浴させて、競馬の世界を制覇しよう。」などと話が盛り上がりました。
帰国して水素水について調べました。
水素水の効果について、最初に発表されたのは九州大学の太田教授ということがわかり、本を買って勉強しました。
水素が体内に入ると、いろいろ効果があるようで、炭酸くんのボンベが邪魔だというお客様の要望が多かったので、水素をやってみる気になりました。
炭酸泉は入浴用や業務用の大型機種まで作っていたので、それよりずっと簡単そうだったので部品を集めて実験を始めました。
電気分解で水素と酸素を作る方法は誰でも知っていますが、体内でできる活性酸素を中和するには、水素が濃くて酸素は水に溶かさないことが、効果のある水素水の条件なのでこれについての研究を重ねました。
当時販売されている簡易型水素水装置は、電気分解した水素と酸素を一緒に水に溶かせていました。
これは現在も同じで、HYXIAシリーズが、酸素の溶解が最も少ないと自負しています。
いろいろと考えたうえ中国電力さまの特許が、この問題を解決していると思いました。
そこで特許の使用許可をお願いして、数か月後に了承していただきました。
この特許は、水素は微細なマイクロバブルとナノバブルとして水に溶かしこみ、酸素は大きな泡にしてほとんど水に溶けることなく空中に逃がす構造になっています。
そのために通常の平板電極ではなくて、複雑な構造になっています。
電極の大きなBeautyとLightは比較的早く完成しましたが、miniには相当苦労しました。
ペットボトルに入る、直径20mm未満に収めることは簡単ではありませんでした。
商品化には2年以上の期間がかかりましたが、当社の調査では国内最高水準の性能となりました。


業務用は、温浴施設向け、水素野菜の冠水用、水耕栽培用、養鶏用や養豚場の飲用水に使われています。
豚に水素水を飲ませると、悪玉菌が減少し善玉菌が増えることが実証されています。
鶏は死亡率の減少と、育成の早いことの報告を受けています。
現状商品は、高くて少々無骨ですが性能は抜群です。
次の目標は、性能はそのままで見栄えを良くして価格を下げることです。